『フェイクアウト!』羅生門スタイル紹介!
この度、ギグリーボックス配給作品『フェイクアウト!』も取り入れた"羅生門スタイル"について類似作品と本作の魅力を交えてご紹介!
詳細は以下をご確認ください。
羅生門スタイルとは
1950年公開の黒澤明監督の作品『羅生門』から始まる、同じ出来事について異なる立場の人間がそれぞれの異なる証言、または目線で進行するストーリーテリング技法です。
この“羅生門スタイル”(羅生門効果)とも呼ばれる語り口は、映画界に多大な影響を与え、海外では“Rashomon effect”として一般的な表現となっています。
そんな“羅生門スタイル”を巧みに取り入れた緻密な脚本と、観る者を翻弄する演出力、映像表現のいずれを取っても高いクオリティを誇る、本作『フェイクアウト!』も、観客の想像力と判断力を試す知的エンターテインメントとして、映画史にその名を刻む可能性を大いに秘めた作品です。
この技法を用いる作品
ビリー・ワイルダー監督『情婦』(1957)
マーチン・リット監督『暴行』(1964)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督『アモーレス・ペロス』(2002)
ピート・トラビス監督『バンテージ・ポイント』(2008)
内田けんじ監督の『運命じゃない人』(2005)
是枝裕和監督の『怪物』(2023)